Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
遠藤水城
陸の果て、自己への配慮
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発行日｜2013年1月7日
仕様｜四六判／糸縢り並製／オフセット印刷
頁数｜160頁
デザイン｜尾中俊介（Calamari Inc.）
プロデュース｜田中慶二（Calamari Inc.）
印刷｜大村印刷株式会社
製本｜日宝綜合製本株式会社
発行｜pub
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http://pub.calamariinc.com
竜飛岬を出発し、まだ震災の爪痕が残る真冬の東北の海岸沿いをひたすら徒歩で南へ下ったキュレーター・遠藤水城の旅行記。ジャケットは、デザイナーがスナップした津波の被害が甚大であった名取市沿岸の車道の擦れた白い外側線の写真を反転させ2版に分解し、黒の色上質紙に白のオペークインキで5度刷りしたもの。よってタイトルやISBNのバーコードなどは白インキを抜いた紙地の黒で表現されており、折り込まれた部分は擦れて白色が剥がれ落ちていく。本文は、あとがきで前半部と後半部に分けて設計を変え、特に後半部は著者のメモにおける改行や誤表記を再現するよう組版している。表紙も独特の触感をもつNTスフールを採用し、後半部のあるフレーズと対応させている。簡素でありながらも、感覚的に著者の道程と照応するようデザインした。